“感覚”を“確信”へ — Z世代の生の声が導いた新店舗施策の最適化

最終更新日:
2026/08/28
“感覚”を“確信”へ — Z世代の生の声が導いた新店舗施策の最適化

監修者

  • 國井 桃花

    ReBear合同会社
    リードマーケター

    早稲田大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。営業を経験後、時間と場所にとらわれない働き方に憧れ、楽天を退社しノマドの聖地と呼ばれる東欧ジョージアに移住。Webスキルを学んでフリーランスに転身し、ReBearにWebデザイナー兼SNSマーケターとして参画。 現在はaZリサーチのリードマーケターとして、サービスの運営や拡大に関わっている。

    國井 桃花
    ReBear合同会社
    リードマーケター
    國井 桃花

株式会社THREEは、SNSマーケティングや広告運用、動画制作などの実行支援から、企業や店舗の総合マーケティング戦略の設計・分析・実行までを一貫して支援する企業です。SNS広告やインフルエンサーマーケティング、TVer広告、タレントキャスティングなど幅広い施策に対応し、戦略設計から実務まで横断的にサポートできる点を強みとしています。 今回、大型クレーンゲームチェーン店の新店マーケティングにおいて、Z世代へのアプローチが重要テーマとなっていました。その仮説検証のため、aZリサーチを活用いただきました。 本記事では、導入背景や調査を通じて得られた気づきについて、プロジェクトを担当された城生さんにお話を伺います。

目次

Z世代のリアルをつかむ — 新店舗支援の裏側にあった課題と挑戦

— どのような社内課題や状況があり、今回 aZリサーチを活用されたのでしょうか?

城生さん:
今回、我々THREEが広告代理店としてマーケティング支援を行っている大手クレーンゲームチェーン店のクライアントにおいて、新店舗のオープンが予定されており、既存のマーケティング施策に加えて、より付加価値の高い支援が求められていました。

その中で代理店として価値を発揮するためには、「クライアント自身や従来の調査では十分に踏み込めていない領域」へのアクセスが必要だと考えました。そこで、Z世代のSNSマーケティングに強みを持ち、インタビュー形式で“生の声”を取得できるaZリサーチの特性が今回の目的に合致すると判断し、導入を決定しました。

一般的なアンケートなどの定量調査のみでは「想定通りの結果」にとどまることもありますが、定性調査を組み合わせることで、「なぜそうなるのか」という背景や感情まで捉えることができます。その結果、感覚に依存していた判断を、根拠に基づいた意思決定へと引き上げることができると考えました。

現場の感覚が“確信”に変わり、施策の根拠が明確に

— 調査結果で、顧客の行動や価値観に関して意外だった点はありましたか?

城生さん:
定量・定性の両面からの調査により、これまで現場感覚として持っていた仮説が、データとして裏付けられる形となりました。来店動機やユーザー行動、クレーンゲーム店の主なターゲットであった子ども連れで訪れる際のきっかけなど、実際の現場で起きている行動がより鮮明に可視化されました。

昨今、クレーンゲーム店のみならず、SNSを活用した店舗の集客施策が当たり前となっている中で、SNSを起点とした情報収集から来店に至る行動についても改めて確認でき、これまでの施策の方向性が正しかったことを整理できました

さらに、結果がレポートとして体系的に整理されていることで、感覚的に理解していた内容が「言語化された事実」として扱えるようになり、クライアントへの共有もよりスムーズに行うことができました。

— 今回、クライアントの大手クレーンゲームチェーン店の反応や変化はありましたか?

城生さん:
今回の調査によって、これまで現場感覚として捉えていた内容がデータとして明確化され、「感覚的な理解」が「確信」へと変化した点が大きな変化でした。特に来店動機やSNS起点の行動については、従来の仮説を裏付ける結果となり、施策判断の精度が一段階向上したと評価いただいています。

特に新店舗はその地域にゼロから認知を広げ、集客に繋げていく必要があります。その中で、今回の結果はユーザー心理をより深く理解できたことで、ターゲティングや訴求内容への検討材料として今後の施策を検討する上でも有益であるとのご意見もいただいております。

調査活用の広がり — 他クライアントへの展開と新領域への挑戦

— 今回の結果を踏まえて、どのような次の展開を構想されていますか

城生さん:
今回のような調査は、同様の課題を持つ他クライアントにも展開可能だと考えています。特に、Z世代をターゲットとしている企業・店舗に対しては、「生の声から得られる気づきや理解」から、効果的且つ効率的な広告訴求に繋げられると感じています。本事例をサンプルケースとして提示しながら、「自社のターゲットに対しても同様の調査を実施し、広告訴求の質を高められるか」と言うような提案から、横展開していくことを視野に入れています

さらにアミューズメント領域にとどまらず、美容領域、特に美容医療分野への展開にも関心があります。美容医療は意思決定プロセスが複雑であり、「どのような動機で施術に至るのか」「どの情報を信頼して選択するのか」といった心理的要素の把握が重要です。こうした深層心理を捉える調査は新たな価値提供につながると考えており、今後のテーマとして取り組んでいきたいと考えています。

Z世代の“生の声”が、新しい気づきを生む

— aZリサーチを利用して、特に良かった点や強みは何だと感じましたか?

城生さん:
最大の強みは、Z世代に特化している点です。調査は実施して終わりではなく、その結果をどのように施策へ接続するかが重要だと考えています。

現在の広告施策においてはSNSの重要性が非常に高く、今後SNS広告を活用しない企業はほとんどなくなると考えられます。その中で、SNSの中心的な利用層であるZ世代の意見を直接取得できることは、施策設計の精度を高めるうえで大きな価値があります。

— Z世代の「生の声」を聞けることの価値について、どのように感じましたか?

城生さん:
インタビューを通じてZ世代の“生の声”を直接聞けたことは、クライアントにとって非常に大きな意味を持つものでした。選択式アンケートでは捉えきれない発言の背景や感情が明らかになり、ユーザー理解の解像度が大きく向上しています。その結果、これまで感覚的だった判断が、具体的な根拠を持った意思決定へと変化しました。

関連コラム