アサヒクオリティ&イノベーションズ株式会社(以下、AQI)は、アサヒグループ全体の研究・開発機能を担う独立研究子会社です。 酒類、飲料、食品をはじめとした幅広い領域で、基礎研究から商品開発、品質保証までを一貫して支え、グループ各社のものづくりや事業戦略に技術面から貢献しています。 AQI社は、未来のお客様のWell-beingに役立つ革新的な商品やサービスを産み出すべく、10年後の理想的な社会/生活を想定した「未来シナリオ」を独自に作成し、それを基にバックキャスティング思考でR&Dを推進しています。新しい商品や技術は魅力的である一方、消費者や市場に受け入れられるかどうかの不確実性も高く、導入・拡大には慎重な検証が必要です。 こうした背景のもと、AQIでは新規性の高い技術や商品の価値を、より確実に市場に届けるための方法として、アーリーアダプターを活用した市場検証プロジェクトに取り組むことになりました。
黒川さん:
「一番の目的は、新商品・サービスの市場での失敗を減らすことです。
弊社は未来のお客様のWell-beingに役立つ革新的な商品やサービスを産み出すべく中長期的な研究開発テーマを推進しています。ただし、これまでにない商品・サービスほど市場での失敗確率が高くなるという課題もありました。
そこで、最初からアーリーアダプターに使ってもらえる商品・サービスを世に出すことで、より自然に広がり、キャズムを越えていけるのではないかと考えました。その仮説を検証するために、このプロジェクトを立ち上げました。」
黒川さん:
「私が入社したのが2022年で、その頃から社内では『未来のお客様になりうるZ世代向けに何か仕掛けたい』という話が出ており、2023年から正式にプロジェクトとして動き出しました。
会社としては以前から、『感度の高い人をどうやって集めるか』というテーマ自体は考えてきましたが、アーリーアダプターを明確に定義し、検証対象として扱ったのは今回が初めてでした。」
黒川さん:
「イノベーターとアーリーアダプターは、どちらも『感度の高い人』という点では共通しています。
イノベーターは新しいものへの感度は高いですが、必ずしも人に勧めるモチベーションが高いわけではありません。
一方で、アーリーアダプターは『これ、良いよ』と自然に周囲へ共有する行動を取る人が多いです。製品を広める存在として考えると、アーリーアダプターの方が適していると考えました。」
黒川さん:
「最大の課題は、アーリーアダプターを見極める指標の精度でした。
過去に既存の調査会社を通じてアーリーアダプターとされるパネルを集め、インタビュー調査を行ったことがあります。その結果をもとにグループ会社へサービスの提案を行いましたが、『アーリーアダプターを特定できている精度が低い』という評価を受けました。
実際に内容を精査すると、アーリーアダプターとして妥当だと判断できたのは全体の約60%にとどまり、残りの40%は実務で活用するには難しいという結果でした。この経験から、従来の定義や手法では『本当に新商品を広める層』を十分に捉えきれていないのではないかという問題意識が強まり、より信頼性の高い手法開発が不可欠だと強く感じていました。」
黒川さん:
「展示会で御社のブースを訪れたことがきっかけです。お話を伺う中で、モニターの集め方そのものが、これまで接してきた調査会社と根本的に違うと感じました。
一般的な調査会社のモニターは、ポイントや謝礼を目的にアルバイト感覚で参加している人も多く、アーリーアダプターとして期待する行動特性とずれてしまうことがあります。
その点、aZリサーチはZ世代向けのイベントを起点に人を集め、参加者をパネル化しているのが特徴です。『お金目的』ではなく、『コミュニティに参加したい』『新しい体験に関わりたい』という動機で集まっている点が、求めている若者像に近いと感じました。」
黒川さん:
「実際に調査をしてみると、アーリーアダプターとして妥当だと感じられる参加者の割合は、他社と比べて2〜3倍ほど多い印象でした。
100%正確に特定することは難しいですが、『広める可能性が高い人』を効率よく集められている点は、大きな違いだと思います。」
黒川さん:
「依頼内容をそのまま実行するのではなく、『アーリーアダプターをより効率的に集めるためには、こういった施策も考えられます』と踏み込んだ提案をしていただけた点が印象的でした。
また、インタビュー結果の解釈や打ち合わせの場面でも、御社の社員の方が私たちよりZ世代に近い感覚を持っており、その視点を交えて整理・ブラッシュアップしてくれたことが非常に参考になりました。
社員さんご自身の経験を踏まえ、『この結果なら、次はこういう切り口で深掘りできそうです』と方向性まで示してもらえた点も、これまでの調査会社にはなかった部分です。単なる調査ではなく、伴走してもらっている感覚がありました。」
AQIでは、2回目の調査として、アーリーアダプターを集めたワークショップをしていました。
黒川さん:
「ワークショップでは、事前面談を行って対象者を丁寧に選定してくれました。その結果、質の高いインタビューとワークショップが実現できたと感じています。
今まで見えなかったZ世代のリアルに触れられましたし、感度の高い人が多く、今の流行や空気感がよく分かる点も強みだと感じました。」
黒川さん:
「参加者がワークショップの最中にSNSで製品情報を調べ始めたり、その場で新商品案が次々に出てきたりした点です。
正直、これまでの調査ではあまり見たことのない光景でしたし、出てくるアイデアも新しく、アーリーアダプターらしさを強く感じました。」
黒川さん:
「今後は、より課題を絞ったテーマであっても、大規模なパネルを用意できたり、アーリーアダプターを200名規模で集められたりすると理想的だと考えています。
定性調査だけでなく、定量データが求められる場面もありますので、その両方に対応できるようになると、さらに活用の幅が広がると思います。」
損害保険ジャパン株式会社は、自動車保険や火災保険をはじめとする各種損害保険を提供する日本を代表する損害保険会社です。 近年では、保険の提供にとどまらず、包括的なリスクマネジメント企業として、顧客の安心・安全・健康を支える保険の枠を超えたサービス展開にも注力しています。 そうした取り組みの一環として、同社では若年層をターゲットとした新規サービスの検討を進めていました。今回、新規サービス検討の初期段階において、ターゲットである若年層のリアルな声を捉えるためにaZリサーチを活用いただきました。 本記事では、今回の調査に至った背景や、aZリサーチを通じて得られた気づきについて、プロジェクトを担当された川上さんにお話を伺います。
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新潟大学では、学部の枠を越えて分野横断的に学べる教育プログラム「NICEプログラム」を展開しています。 学内での認知は進んでいる一方、進学を検討する高校生に向けた情報発信には課題を感じていました。 そこで今回は、Z世代特化のリサーチサービス「aZリサーチ」と連携し、実際にNICEプログラムを受講している学生の声を起点とした広報施策を実施。受講生4名へのインタビューを実施し、その内容をもとにオープンキャンパス用ポスターを制作しました。 本記事では、学生インタビューの設計やポスター制作を通じて得られた成果、そしてaZリサーチをどのように活用したのかについて、上畠先生、石井先生、SAの青柳さんにお話を伺います。
