マーケティングの視点で、学生の学びを深める|新潟大学NICEプログラム × ReBear導入事例インタビュー

最終更新日:
2026/10/28
マーケティングの視点で、学生の学びを深める|新潟大学NICEプログラム × ReBear導入事例インタビュー

監修者

  • 國井 桃花

    ReBear合同会社
    リードマーケター

    早稲田大学卒業後、楽天グループ株式会社に入社。営業を経験後、時間と場所にとらわれない働き方に憧れ、楽天を退社しノマドの聖地と呼ばれる東欧ジョージアに移住。Webスキルを学んでフリーランスに転身し、ReBearにWebデザイナー兼SNSマーケターとして参画。 現在はaZリサーチのリードマーケターとして、サービスの運営や拡大に関わっている。

    國井 桃花
    ReBear合同会社
    リードマーケター
    國井 桃花

新潟大学では、所属する学部の授業に加えて他の学部などの幅広い分野を組み合わせて学ぶことができる、NICEプログラムという取り組みを行っています。そこでは学生スタッフがSA(Student Assistant)として授業の運営や改善に携わっており、スキル向上を主な目的として、毎年SAを対象とした研修合宿を実施していました。 しかし、研修内容は先生方や高学年のSAが手探りで作っている状況で、新しい視点を取り入れづらいことに課題を感じていました。 そこで今回は合宿にReBearが参加する形で2日間のグループワークを実施。「NICEプログラムの履修継続率を高めるには」という身近なテーマで課題の整理から施策の立案・プレゼンテーションまで取り組みました。 本記事では、初めて企業が入りこんで合宿を設計したことや、参加した学生にどのような変化があったのかについて、NICEプログラムを運営している上畠先生、木野先生、合宿に参加したSAの山下さんにお話を伺います。

目次

学生同士の学びに実務の視点を

—SAの皆さんが毎年実施されている合宿では、これまでどのような課題が挙げられていましたか?

上畠先生:
一番大きな課題が、研修のコンテンツ作りでした。私たち教員やSAは研修のプロではないので、内容はここまで手探りで考えてきており、そこはずっと解決すべき課題だと感じていました。また、SAの学生は学業と並行して研修や運営の準備をしているので、その負担もかなり大きかったと思います。
今回、ReBearさんに入っていただいて改めて気づいたのは、これまでの研修がどこか内輪の雰囲気で、予定調和になっていたということです。

学生たちに期待した、普段とは異なる実践的な学び

—今回の合宿を実施するにあたり、学生にどのような経験や学びを得てほしいと考えていましたか?

上畠先生:
まずは、学生にとって身近な課題であるNICEプログラムの履修継続を、研修のテーマとして扱いたいと考えていました。自分たちのプログラムの課題に取り組むことで、当事者意識を持ち、自分事として捉えてほしいという思いがありました。
もう一つは、専門的なマーケティングを実際に体験してほしいということです。民間企業、大学院、公務員と、どの道に進んでもマーケティングの考え方は欠かせません。だからこそ、知識として学ぶだけでなく、実際の課題を通して取り組んでほしいと考えていました。

木野先生:
SAにはSA同士だけでなく、異なる環境の人たちが加わったときに、どうやって一緒に進めていくのかを考える段階に進んでほしいという思いもありました。

グループワークを通して見えた、学生たちの変化と成長

—実際に2日間のグループワークを通して、特に印象に残ったことはありますか?

木野先生:
外部の方が加わったときに、SAがどんな反応をするのかを楽しみにしていました。もちろんできるだろうと期待していましたが、初対面のインターン生ともすぐに打ち解けていたのがとても良かったです。

—合宿を通して、学生の皆さんにどのような変化や成長を感じましたか?

木野先生:
新しいことに挑戦したことで、もともと持っていた良さがさらに伸びたと感じました。本当の効果はこれから表れてくると思いますが、その通過点としてとても良い機会になりました。
私の授業では、授業で学んだ理論や枠組みを使って自分自身を振り返ってもらっているので、今回マーケティングの枠組みの中でワークができたのはとても良かったです。社会人になってからも使い続ける考え方だと思うので、今回の学びを忘れずに続けてみてほしいです。

上畠先生:
講義で学んだロジックツリーやアナロジーといったマーケティングのフレームワークを、ワークの中で当たり前のように使えていたのは、ある意味大きな変化だと思います。これまでになかった考え方を、きちんと自分たちのものにできていました。

山下さん:
今回はNICEプログラムの継続という、どのSAにとっても身近なテーマを、フレームワークを使って考えることができました。その結果、時期によって学生のモチベーションに差があるといった細かい部分まで、戦略的に捉えられるようになったのは大きな変化だと感じています。

大学だけでは生まれにくい、企業と連携するからこその学び

—今回のように、他の取り組みでも学生だけではなく企業が入ることでより良くなりそうな事例はありそうですか?

木野先生:
NICEプログラムの取り組みについては、内容がかなり煮詰まってきている段階にあります。だからこそ、マーケティングの手法をはじめ、学問としての枠組みを大切にしながら、新しい視点を加えていただけると嬉しいですね。

上畠先生:
ベンチャー企業ならではの、若いチームの組織運営には大きな可能性を感じています。どのようにチームをつくっていくのかは、私たち教職員にとってもとても参考になります。例えば、先輩が後輩に教える仕組みや、上司と部下の間でお互いにどうコミュニケーションを取っているのかといった部分を学べたら、非常に心強いです。
さらに、複数の業務を同時に進めるマルチタスクの工夫や、話を聞くうえで大切にしているポイントなども、ぜひ教えていただきたいと思っています。

大学と企業がともにつくる学びを、さらに多くの方へ

—同じような取り組みを検討している大学や企業に向けて、今回の合宿をおすすめするとしたら、どのような点を伝えたいですか?

上畠先生:
今回のような取り組みは、SAの研修に限らず、体育会系の部活動やゼミ運営のサポートにも生かせると思います。新入生向けの研修や、SD(スタッフ・ディベロップメント)として大学職員の人材育成の仕組みを整える場面でも、きっと役立つはずです。

木野先生:
ReBearさんの良さは、こちらのことを理解してくれる人が最初から最後まで伴走してくれることです。運営方法やグループワークの進め方を考えてくださるだけでなく、インターン生が学生と同じ目線で議論に加わり、社員の方がメンターとして支えてくださる。外部の方が入りながらも、一連のプロセスとして一緒に取り組んでもらえるところが、ぜひおすすめしたいポイントです。